栄養学の歴史

栄養学の発祥の地


栄養士の基礎となっている栄養学はドイツから伝えられました。
しかし、伝えられた時点では栄養についてのドイツ医学の一分野という立ち位置ではなく、
栄養学という学問として独立していたものではありませんでした。

その後、佐伯矩という栄養学の創始者が学問として独立させたことにより、
栄養学という学問が確立されていきました。

1914年、大正3年に佐伯矩は栄養学の講義を初めて行いました。
この際の参加者は医師10名と高等師範1名と、栄養士を養成する目的ではなかったことが伺えます。

更に佐伯矩はこの時代まで「営養」と表記されていたものを「栄養」とするよう提言し、
現在でもその言葉が使われています。

佐伯矩は栄養学を確立しただけではなく栄養学校も設立しており、
この学校を卒業した生徒が「栄養手」という、現在でいう栄養士として初めて世に進出したのです。

佐伯矩は世界にも進出し、世界的な栄養学者となりました。
まさに栄養学の創始者の名に相応しい人物です。

さて、近代になって「栄養学」という学問が確立された背景は上記の通りですが、
実は栄養学そのものはギリシャ・ローマ時代、紀元前490年からあったという説があります。

長寿は食べることから

ヒポクラテスという人物は現在でも長生きと言われる90歳まで生きていました。

当時の状況は知る由もないですが、非常に長寿であったことは間違いありません。
彼は一日一食とし、食養生が如何に大切かを説いていたそうです。

その後も歴史上の数々の人物が食と人間の身体の関係について研究してきました。
例えば今で言う栄養失調など、栄養が不足することで起きる病気なども、
昔は病原菌が原因で発症すると思われていたのです。

今考えると驚きですが、
栄養学というものが確立されていなかった時代ですからそれも納得できます。

また、食品添加物なども昔からあったようで、そういった学問が発達していなかった頃は特に、
見栄えを良くするために身体に良くない添加物などを使って食品を作っていました。

現代では食品添加物の危険性なども解明され、無添加の食品を好む傾向にありますが、
昔はそんな知識すらなかったのですから、危険・有害などの危機意識を持つことすらできませんでした。

現代では常識となった食に関する知識も、
昔の人々は知らなかったり誤った知識を持っていたりで命を落としてしまうことすらありました。

命や身体を構成する食べ物ですから、栄養学が確立し、
栄養士という仕事がある現代のこの環境に感謝して生活していきたいものですね。

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