栄養士の歴史

歴史


栄養士という言葉そのものは普段から聞くことがあるかと思います。
しかし栄養士とはいつからできた資格・仕事なのでしょうか?

栄養士という仕事ができたのは1925年、大正14年に遡ります。
この年、栄養士を養成する施設ができました。
そしてその学校を卒業した生徒が今で言う栄養士という職業として呼ばれました。
これが栄養士の歴史の始まりです。

また、第二次戦争が始まり軍需工場の給食や軍隊の食料などを作ったり確保する目的として、
栄養士を養成する学校が整備され始めました。
1933年、昭和8年の頃です。

その後日本は第二次世界対戦に敗北し、十分な食糧を得られない人々が栄養失調で次々倒れてしまいました。
その状況を改善するため、栄養士法という法律が制定されました。

この時代の栄養士は、限られた食糧で上手に栄養を摂取する方法や食糧を活用する方法などを考え、
少しでも飢えや栄養失調で命を落としてしまう人を救うために奮闘しました。

そうして敗戦後立ち直っていった日本でしたが、保健所や医療施設、
学校などの児童施設が増えていったことにより、深刻な栄養士不足となってしまった時代がありました。

活躍の場が増えたことは栄養士にとって非常に喜ばしいことです。
しかし、不足した栄養士を補うために栄養士をたくさん増やし、
結果質の悪い栄養士が次々と出てきてしまったのです。

免許取得は申請するだけ

学校を卒業し、免許の申請をするだけで栄養士になれるというものだったのですが、
しっかり勉強した人もそれなりに勉強した人も卒業基準に達すれば卒業し免許の申請ができるため、
実際に栄養士として働ける知識や経験がない人や結局栄養士として働く気がない人などもいたわけです。

そのため、いくら資格を持っていても現場では使い物にならない栄養士が増え、
栄養士不足は解消されないどころか、こんな風に使えない栄養士が増えても無駄だという判断から、
栄養士の免許制度そのものが廃止されそうになる危機にまで直面してしまったのです。

しかし、高齢化社会や豊かになった食生活が逆に仇となってしまった成人病など、
食生活を支援する必要がある点が再び出てきました。
そこで栄養士の必要性が再認識され、栄養士を養成する学校も免許制度も維持され、
現在の形式に至ったわけです。

栄養士という職業ひとつにも、こんなに奥が深い歴史があるのです。
栄養士を目指している方はもちろん、現在働いている方も、
一度その歴史に思いを馳せて、自分の仕事の意義を考えてみてはいかがでしょうか。

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